2015年9月5日に第6回が開催されました。
今回は、研修会メンバーと一般の参加者をまじえた公開研修会です。
講師に、伊藤智樹先生(富山大学人文学部 准教授)をお迎えし、「ピア・サポートの社会学 ~一人称で語ると言うこと~」について講義を受けました。
はじめに4,5人のグループを作り、自分の病気・障害について1分間で説明をしました。
1分間で説明するのはとても難しく、緊張したり、時間切れで苦笑いしたりで、全員終わった時にははじめの堅苦しさはすっかり消えて、大分打ち解けられるようになりました。これをアイス・ブレイキング(ice-breaking)、《(氷のように)堅い雰囲気を砕くこと》というのだそうです。
お互いの堅苦しさがとれたところで講義が始まりました。
「ピア・サポート」とはある人が同じような苦しみを持っていると思う人を支える行為、あるいは、そのように思う人同士による支え合いの相互行為である、と説明を受けました。つぎに、セルフヘルプ・グループ(ピア・サポートが生じうる主要な場)における実例をあげながら、参加者の本当に語りたいことに注意深く耳を傾けることや、気になった人には積極的に声をかけることなど、ピア・サポーターのスキルアップについて学びました。講義終了後、はじめに作ったグループで、ピア・サポートを行ってみて感じた悩み(あるいはこれから行うに当たっての不安)について話し合い、最後に全体で報告しました。

参加者のなかには、闘病50年のベテラン相談員さんや難病の患者会を運営している人、お子さんが難病を発症してどうしたらよいのかわからず困っている人などいらっしゃいました。お子さんが難病のお父さんには、皆で患者会に入ることをすすめていました。(患者会に入ると情報も得られるし、仲間もできるよ、などなど)
あるグループでは、グループ内のかなりの人が、発病当初、どうしたら良いか、これからどうなるのか途方に暮れて、相談のできるところには手当たり次第電話をかけまくったそうです。その時、かけられた一言がとてもうれしく、勇気づけられた言葉は,
          つらい状況を聴いてくれて「とにかく大変だけどがんばってください!」
         「大丈夫、大丈夫!」と励まされたことだったそうです。
がんばって、や、大丈夫、は安易に使うものではないとも言われますが、この場合、自分の経験や実感としてならば、良いのではないか、とのことでした。
大先輩のサポーターさん達のお話は、多くの経験に裏付けられていて、とても力強く、そして優しかったです。                                                                                                                                                                                   (笠原博子)